鉄鋼株の特徴

日本株の33業種

鉄鋼業は金属製品を加工する前の鉄板などを作る業種です。

ですので金属製品株と同じように景気敏感業種との取引なので

金属製品株と同じく景気に左右される業種です。

鉄鋼株における為替変動の影響

鉄鋼株は、円高・円安によって輸入と輸出の両面で影響を受けます。

円高の場合

  • 輸入への影響:
    • 鉄鋼の原材料である鉄鉱石や石炭は、多くを海外からの輸入に頼っています。円高になると、これらの原材料を円換算で安く購入できるため、鉄鋼メーカーのコスト削減につながります。
  • 輸出への影響:
    • 鉄鋼製品の輸出価格が海外市場で相対的に高くなり、輸出競争力が低下する可能性があります。輸出量が減少し、鉄鋼メーカーの収益悪化につながることが考えられます。

円安の場合

  • 輸入への影響:
    • 原材料の輸入コストが円換算で高くなり、鉄鋼メーカーのコストが増加します。
  • 輸出への影響:
    • 鉄鋼製品の輸出価格が海外市場で相対的に安くなり、輸出競争力が向上します。輸出量が増加し、鉄鋼メーカーの収益向上につながることが期待されます。

代表的な鉄鋼業メーカー7社

日本製鉄 (5401)

  • 概要:
    • 粗鋼生産量で国内首位、世界でも有数の鉄鋼メーカーです。
    • 自動車、建設、エネルギーなど、幅広い分野に高品質な鉄鋼製品を提供しています。
  • 特徴:
    • 高い技術力を持ち、高機能鋼板や厚板などの分野で強みを発揮しています。
    • グローバルに事業展開しており、海外の鉄鋼メーカーとの合弁事業も積極的に行っています。
  • https://www.nipponsteel.com/index.html

JFEホールディングス (5411)

  • 概要:
    • JFEスチールを中核とする鉄鋼メーカーであり、国内2位の粗鋼生産量を誇ります。
    • 鉄鋼事業のほか、エンジニアリング事業や商社事業も展開しています。
  • 特徴:
    • 高い技術力と生産効率を両立させ、競争力の高い鉄鋼製品を提供しています。
    • 環境に配慮した鉄鋼製造にも力を入れており、高炉の省エネルギー化やリサイクル技術の開発に取り組んでいます。
  • https://www.jfe-holdings.co.jp/

神戸製鋼所 (5406)

  • 概要:
    • 鉄鋼事業のほか、溶接、アルミ・銅、機械などの多角的な事業を展開しています。
    • 建設機械や産業機械の分野でも高いシェアを持っています。
  • 特徴:
    • 独自の技術力を持ち、高強度鋼線やチタン製品などの分野で強みを発揮しています。
    • 多岐にわたる事業展開で、鉄鋼以外の分野でも収益を確保できる強みがあります。
  • https://www.kobelco.co.jp/

東京製鐵 (5423)

  • 概要:
    • 電炉メーカーとして、スクラップを原料に鉄鋼製品を製造しています。
    • 建築用鋼材やH形鋼などの分野で高いシェアを持っています。
  • 特徴:
    • 電炉メーカーとして、環境負荷の低い鉄鋼製造に強みを持っています。
    • 高いコスト競争力を持ち、建築用鋼材市場で強い存在感を示しています。
  • https://www.tokyosteel.co.jp/

大同特殊鋼 (5471)

  • 概要:
    • 特殊鋼の専業メーカーであり、自動車、産業機械、航空機など、幅広い分野に高機能な特殊鋼製品を提供しています。
  • 特徴:
    • 高い技術力を持ち、高強度鋼、耐熱鋼、ステンレス鋼などの分野で強みを発揮しています。
    • 自動車の電動化や軽量化に伴い、特殊鋼の需要増加が期待されています。
  • https://www.daido.co.jp/

中山製鋼所 (5408)

  • 概要:
    • 大阪府に本社をおく鉄鋼メーカーで、厚板、H形鋼、建材などを生産しています。
  • 特徴:
    • 地域に根差した事業展開をおこなっており、建築業界との結びつきが強いです。
    • 厚板製品においては国内でも高い評価を得ています。
  • https://www.nakayama-steel.co.jp/

合同製鐵 (5410)

  • 概要:
    • 鉄筋コンクリート用棒鋼(鉄筋)を主力とする電炉メーカーです。
  • 特徴:
    • 建築、土木分野で使われる鉄筋分野で、高い国内シェアを持っています。
    • 電炉メーカーとして、リサイクルにも注力し、環境への負荷低減にもつとめています。
  • https://www.godo-steel.co.jp/

鉄鋼株の5年間チャート推移

日本取引所グループの業種別 鉄鋼業の5年チャートを見てみましょう。

コロナショックの後鉄製品株と同じく落ち込みました。

同じ時期からじわじわ鉄製品株と同じく上がってはいますが

原材料の高騰などの影響を鉄製品より直に受ける業種なので

上がり幅は鉄製品より緩やかです。

2022から米国の利上げが始まったのもあり

為替が円安に行ったことで輸出中心のメーカーが利益を伸ばしたことにより

上がり調子になっています。

まとめ

鉄鋼業は部品を作る前の鉄を作ることもあり

鉄製品株より直に原材料費の影響を受けやすいです。

トランプ政権の関税問題で先行きが見えませんので

よりどの国に生産拠点を持っているのかやどの国の売上が高いかまで調べることができれば

安くなった時に安心して買うことができるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました