ゴム製品株の特徴

日本株の33業種

日本のゴム製品は近年の株高で、割高で配当利回りもない銘柄も多い中

割安で放置されている銘柄も多いセクターです。

日本のゴム製品関連企業は、世界と比べても精密ゴムの分野で強みを持っており

強みを活かした事業展開が期待されています。

ゴム製品における為替変動の影響

円安の影響

  1. 輸出面でのメリット:
    • 円安は輸出企業にとって追い風となり、海外での競争力が向上します。
    • ゴム製品の海外販売による売上高が増加する可能性があります。
  2. 輸入面でのデメリット:
    • 原材料コストの上昇:天然ゴムや合成ゴムの原料となるナフサの輸入価格が上昇します。
    • 製造コストの増加:海外から輸入する製品や部品の調達コストが上昇します。

円高の影響

  1. 輸出面でのデメリット:
    • 海外市場での価格競争力が低下し、輸出が減少する可能性があります。
  2. 輸入面でのメリット:
    • 原材料や輸入製品の調達コストが低下し、製造コストの削減につながります。

具体的な影響

  • 弘進ゴムの事例:円安により、海外からの輸入製品(全体の70%)のコストが急増し、4ヶ月で4億円のコスト上昇が発生しました。
  • 原材料価格の変動:円安は天然ゴムや合成ゴムの原料価格を押し上げる要因となります。

日本の代表的なゴム製品企業4社

株式会社ブリヂストン

  • 概要:
    • 世界最大のタイヤメーカーであり、多角的な事業展開を行っています。
    • タイヤ事業だけでなく、多角化事業として化工品、スポーツ用品なども手掛けています。
  • 特徴:
    • 高い技術力とグローバルな販売網を持ち、世界中で高いシェアを誇ります。
    • 多岐にわたる事業展開で、安定した収益基盤を確立しています。
  • https://www.bridgestone.co.jp/

住友ゴム工業株式会社

  • 概要:
    • タイヤ事業を主力とし、スポーツ用品(ダンロップ)なども展開しています。
    • 特に環境性能に優れたタイヤの開発に力を入れています。
  • 特徴:
    • 独自技術「4D NANO DESIGN」による高性能タイヤ開発。
    • ゴルフ用品「ダンロップ」等のスポーツ事業も展開しています。
  • https://www.srigroup.co.jp/

横浜ゴム株式会社

  • 概要:
    • タイヤ事業と、工業用ゴム製品などのMB(マルチプルビジネス)事業を二本柱としています。
    • 航空機用部品や海洋製品など、高機能製品に強みを持っています。
  • 特徴:
    • 航空機用部品や海洋製品など、高機能製品に強みを持っています。
    • 環境対応や安全性能に優れたタイヤの開発に注力しています。
  • https://www.y-yokohama.com/

TOYO TIRE株式会社

  • 概要:
    • タイヤ事業を主力とし、特にSUVやピックアップトラック向けのタイヤで高い評価を得ています。
    • グローバルに事業を展開しており、北米市場でのプレゼンスが高いです。
  • 特徴:
    • SUVやピックアップトラック向けのタイヤ市場で高い競争力を持っています。
    • 北米市場でのプレゼンスが高いです。
  • https://www.toyotires.co.jp/

ゴム製品の5年のチャート推移

日本取引所グループの業種別 ゴム製品業の5年チャートを見てみましょう。

2020年にコロナショックで安値をつけた後

他の業種と同じように、世界の経済緩和に伴って株価を上げており

2022年のロシアとウクライナの戦争の時も一旦は急落しましたが

日本の自動車産業が好調だったことと、円安だったこともあり、大きく上昇しています。

ですが2024年の日銀の利上げ発表から株価は軟調になり、ヨコヨコになっています。

まとめ

ゴム製品はいまだに、自動車業界に依存しているところが大きく

2023年のゴム製品出荷額の52%以上を自動車タイヤが占めました。

最近のトランプ関税の自動車関税25%というのが実際に行われた場合

利益を大きく損なう可能性があるといえます。

各社とも大きな自動車業界に対する依存を解消するために、電力・通信インフラ、建築、医療、OA機器などの製品を強化をしています。

しかし自動車の売り上げが下がってしまうとやはり利益は大きく目減りしてしまうので

少し時を待って色々な情報が出揃ってから買ってもいいセクターかなと思います。

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