医薬品株は主にディフェンシブな方だと言われています。
理由は景気が減速している場面でも医薬品や薬などの需要は変わらないからだと
言われています。
新薬の開発には3相の厳しい治験があります。
医薬品の特許切れなどに業績が左右される一面もあり、投資するための基礎知識
が他の銘柄に比べて高いといえます。
医薬品における為替変動の影響
円高の影響
- 海外売上の目減り: 海外で得た売上を円換算すると減少し、収益が圧迫されます。
- 輸出競争力の低下: 日本製医薬品の海外での価格が相対的に高くなり、競争力が低下します。
- 研究開発費の増加: 海外での臨床試験や研究開発活動のコストが円換算で増加します。
円安の影響
- 海外売上の増加: 海外での売上を円換算すると増加し、収益にプラスの影響があります。
- 輸出競争力の向上: 日本製医薬品の海外での価格競争力が向上します。
- 輸入原材料のコスト増: 海外から輸入する原材料や医療機器のコストが上昇し、利益率を圧迫する可能性があります。
日本の代表的な医薬品企業7社
武田薬品工業
- 概要:日本の製薬業界で最大の売上高を誇るグローバル企業。がん、消化器系疾患、希少疾患に注力しています。
- 特徴:海外売上高比率が高く、国際的な事業展開を強みにしています。
- https://www.takeda.com/jp/
第一三共
- 概要:がん領域と循環器領域に強みを持つ。特にがん領域の研究開発に注力しています。
- 特徴:抗がん剤「エンハーツ」が世界的に注目を集めています。
- https://www.daiichisankyo.co.jp/
中外製薬
- 概要:ロシュグループに属し、抗体医薬品やバイオ医薬品に強を持っています。
- 特徴:がん領域、関節リウマチなどの自己免疫疾患領域で高い競争力を持っています。
- https://www.chugai-pharm.co.jp/
アステラス製薬
- 概要:泌尿器、がん、免疫領域に重点を置くグローバル企業です。
- 特徴:海外での事業展開が積極的で、特定の専門領域で高いシェアを持っています。
- https://www.astellas.com/jp/
大塚ホールディングス
- 概要:医薬品事業とニュートラシューティカルズ(健康食品)事業を展開。精神・神経領域に強みがあります。
- 特徴:多角的な事業展開と、グローバルな販売網に強みを持っています。
- https://www.otsuka.co.jp/
塩野義製薬
- 概要:感染症、中枢神経領域に強み。近年は新型コロナ治療薬「ゾコーバ」を開発しています。
- 特徴:感染症領域における研究開発力が高く、新薬開発に強みがあります。
- https://www.shionogi.com/jp/ja/
エーザイ
- 概要:神経精神領域、がん領域に特化。アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」を開発しています。
- 特徴:認知症領域での研究開発に強みを持っています。
- https://www.eisai.co.jp/index.html
医薬製品の5年のチャート推移
日本取引所グループの業種別 医薬製品業の5年チャートを見てみましょう。

コロナショックでは日経平均に釣られて大きく下落したものの
その後はコロナやコロナ後遺症に医薬品が必要ということや、ディフェンシブ銘柄ということで、いち早く上昇しました。
その後は特に動きもなく
日経平均に釣られてゆっくり上昇しています。
まとめ
医薬品セクターは、ジェネリック医薬品や後発医薬品などの開発競争がグローバル化し
さらに激しくなっています。
研究開発費も多額にかかり、さらに治験でのつまずきなどのリスクも高いです。
長期的に減配をしていない企業もありますが、配当性向が極端に高い場合
配当利回りが高いことがあるので注意が必要です。
配当性向のチェックは購入する前にするべきセクターだと思います。
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