金属製品株の特徴

日本株の33業種

金属製品株とは金属素材を加工して商売をする企業のことです。

金属を加工して使用する産業は

自動車 建設 製造業などの景気敏感業種と呼ばれるものが多いので

他国の政策や日本国内や海外の景気動向に大きく業績を左右されるという面があります。

金属製品株における為替変動の影響

金属製品株における円高・円安の輸出・輸入への影響は、以下の通りです。

円高の場合

  • 輸出への影響:
    • 円高は、日本の金属製品が海外市場で割高になることを意味します。これにより、輸出競争力が低下し、輸出量が減少する可能性があります。
    • 輸出企業の収益が悪化し、株価に悪影響を与える可能性があります。
  • 輸入への影響:
    • 円高は、海外からの原材料や製品の輸入コストを低下させます。これは、輸入に依存する企業にとっては有利に働きます。
    • しかし、金属製品業界では、輸出減少による悪影響が輸入コスト低下による恩恵を上回ることが多いと考えられます。

円安の場合

  • 輸出への影響:
    • 円安は、日本の金属製品が海外市場で割安になることを意味します。これにより、輸出競争力が高まり、輸出量が増加する可能性があります。
    • 輸出企業の収益が向上し、株価に好影響を与える可能性があります。
  • 輸入への影響:
    • 円安は、海外からの原材料や製品の輸入コストを上昇させます。これは、輸入に依存する企業にとっては不利に働きます。
    • 金属製品の原材料は海外からの輸入への依存度が高いため、円安での輸入価格上昇は各企業の収益を圧迫する要因となります。

代表的な金属製品企業8社

LIXIL (5938)

  • 住宅設備・建材の大手企業であり、国内外で幅広い事業を展開しています。
  • https://www.lixil.co.jp/

SUMCO (3436)

  • シリコンウェーハの世界的なメーカーであり、半導体市場の動向に大きく影響を受けます。
  • https://www.sumcosi.com/

ニッパツ (5991)

  • 自動車用ばねや精密ばねのトップメーカーであり、自動車産業の動向と連動しやすい銘柄です。
  • https://www.nhkspg.co.jp/

東洋製罐グループホールディングス (5901)

三和ホールディングス (5929)

YKK AP (7321)

東京製綱 (5981)

トーカロ (3433)

金属製品株の5年チャート推移

日本取引所グループの業種別 金属製品業の5年チャートを見てみましょう。

コロナで世界中の生産が一時止まったあと

被害が落ち着くにつれて世界各国が経済の緩和姿勢に同時に入ったこともあり

需要が一気に高まり原材料価格も高騰したことにより一気に回復し

2021年に中国の経済懸念と世界中でインフレが高まり

世界中が経済引き締め体制に入ったこともあり株価は波打っています。

まとめ

金属製品セクターは製品自体が景気敏感セクターに使われることもあり

業績が景気に大きく左右される業種といえるでしょう。

あと原料資材の値段や在庫の数なども景気に左右される面や海外企業と取引をしていることもあり

投資するにあたって他のセクターより緻密な情報収集が必要なセクターといえます。

作っている製品も 半導体・自動車部品・建築資材など

その銘柄により違うのでより個別的な投資判断が必要になるでしょう。

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