一般的に食料品株も内需株なのでディフェンシブ銘柄として扱われています
ですが日本の食料品メーカーは健康志向や細かい味付けなどで
近年海外の売り上げも上がっている傾向にあります。
食料品株は、輸出入の状況によって為替レートの変動から受ける影響が異なります。
食料品セクターにおける為替変動の影響
輸入が多い食料品株
- 円安の場合:*
- 輸入コストが増加し、利益が圧迫される可能性があります。
- ただし、価格転嫁が可能な場合は、消費者価格の上昇により利益を維持できる場合もあります。
- 円高の場合:*
- 輸入コストが減少し、利益が改善される可能性があります。
- ただし、輸入価格の低下が消費者価格に反映されない場合は、利益率が低下する可能性もあります。
輸出が多い食料品株
- 円安の場合:*
- 海外での売上高が増加し、利益が拡大する可能性があります。
- ただし、現地通貨での売上を円換算するため、円安の恩恵を受けにくい場合もあります。
- 円高の場合:*
- 海外での売上高が減少し、利益が縮小する可能性があります。
- ただし、価格競争力を高めることで、売上減少を抑えることができる場合もあります。
輸入と輸出の両方を行う食料品株
- 円安の場合:*
- 輸入コスト増加と輸出売上増加の両方の影響を受けます。
- どちらの影響が大きいかによって、業績への影響は異なります。
- 円高の場合:*
- 輸入コスト減少と輸出売上減少の両方の影響を受けます。
- どちらの影響が大きいかによって、業績への影響は異なります。
国内での売り上げが多い食料品株でも昨今海外でも
売り上げを上げている企業もあるので
海外売り上げ比率をチェックする必要がありそうです。
企業の決算補足資料に海外売り上げと国内売り上げが明記されているのでできればそこをチェックしましょう。
日本の代表的な食料品企業8社
1. キッコーマン (2801)
- 醤油をはじめとする調味料で世界的に有名
- 海外売上高比率が高く、グローバル展開に強み
- 近年、健康食品や飲料事業も強化
- https://www.kikkoman.co.jp/
2. 味の素 (2802)
- アミノ酸調味料「味の素」で有名
- 食品事業だけでなく、アミノ酸事業や医薬事業も展開
- 海外売上高比率が高く、グローバル展開に積極的
- https://www.ajinomoto.co.jp/
3. サントリー食品インターナショナル (2587)
- 清涼飲料水、コーヒー飲料、酒類など幅広い商品を提供
- 「BOSS」や「伊右衛門」など人気ブランドを持つ
- 海外展開を強化しており、成長が期待される
- https://www.suntory.co.jp/softdrink/company/
4. 明治ホールディングス (2269)
- 乳製品、菓子、健康食品など幅広い商品を提供
- 「明治ミルクチョコレート」や「ヨーグルトR-1」など人気商品を持つ
- 海外展開も積極的に行っており、成長が期待される
- https://www.meiji.com/
5. 日清食品ホールディングス (2897)
- インスタントラーメン「チキンラーメン」や「カップヌードル」で有名
- 海外展開を積極的に行っており、グローバルブランドとしての地位を確立
- 近年、冷凍食品や健康食品事業も強化
- https://www.nissin.com/jp/
6. カゴメ (2811)
- トマト加工食品、野菜飲料、調味料などを提供
- 「カゴメトマトジュース」や「野菜生活100」など人気商品を持つ
- 健康志向の高まりを受け、野菜関連商品の需要が拡大
- https://www.kagome.co.jp/
7. 雪印メグミルク (2270)
- 乳製品、チーズ、ヨーグルトなど幅広い商品を提供
- 「雪印牛乳」や「メグミルク」など親しみやすいブランドを持つ
- 高齢化社会に対応した商品開発にも注力
- https://www.meg-snow.com/
8. 日本ハム (2282)
- ハム、ソーセージなどの食肉加工食品を提供
- 「シャウエッセン」など人気商品を持つ
- 近年、冷凍食品や惣菜事業も強化
- https://www.nipponham.co.jp/
このように世界で見ても特徴があり品質も代表的なメーカーが多く
優待などもある銘柄が多いです。
食料品の5年間チャート
日本取引所グループの業種別食料品の5年間チャートを見てみましょう

コロナショックでの落ち込みはありましたが他のセクターに比べるとあまり上下することがなく
世界と日本のインフレに伴いじわじわ上がっていっています
まとめ
食料品株は急な成長は見込めないところはありますが
生活には必ず必要な部分もあるし昨今日本でもデフレからインフレへ向かう
兆候が出ているので物価が上がるとすると
ディフェンシブ株で尚且つ魅力的なセクターであると言えます。
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